【全最2015秋】EventCoverage② 清書vs花音

皆様ごきげんよう、引き続き大橋です。
前回記事のレダ選手と花音選手の一戦、お楽しみ頂けましたでしょうか。

この記事は決勝戦の清書選手vs花音選手の様子を記載したレポートとなります。
当該マッチアップはリアルタイムでも配信されておりましたので、両者の熱い戦いをその目でご覧になった方も多いと思います。
既に盤面で何が起こったのかは皆様ご承知おきとして、観戦者として感じた現場の空気などをお伝えできればいいなと考えております。

それでは、度々の拙文ではございますが、皆様の良きお時間の一助となれますよう。

(人のばかり書いてますが自分のレポートは書く予定)ないです

レダ選手vs花音選手の一戦後、感想戦を行っている二人の元にもう一方の準決勝を戦ったカズ選手が現れ、花音選手のデッキを見て呟く。

「花音くん、ホンマに強くなったな」

カズ選手と言えば3月に行われた全最で優勝を果たしたチャンピオンであり、そのストイックなプレイスタイルとクレバーなデッキ構築から憧れる若手も多い名プレイヤーだ。
残念ながら今回はデッキの調整不足が祟り清書選手の決勝進出を許してしまうが、目標とするプレイヤーが「自分と同じステージに立った」ことを認めたその言葉で、激戦を闘いぬき満身創痍となった花音選手の闘志が再び燃え上がる。

そして、ついにその時が訪れた。
方や赤緑ターボで一躍現環境の申し子となり、これまで唯一自分が得ることのなかった「最強」の称号を求める清書。
方や度重なる敗北を味わい臥薪嘗胆の思いでデッキを磨き続け、ついに憧れの檜舞台に立つことができた花音。
奇しくも『KLSトリオ』同士の勝負となった両雄は、我々にどのような戦いを魅せてくれるのか……。

Final
予選3位 清書 赤緑ターボ
vs
予選4位 花音 白緑ジャンク

1G
清書選手の先攻で始まった1ゲーム目は初手から中央にフレイム・フライを展開する絶好のスタート。時代の寵児相手に後塵を拝する訳にはいかない花音選手はフレイム・フライの進行先を潰すべくガロンを探すも見つからず、続く清書選手のプランはウツロイ・ドリアードが捲れノータイムで覚醒プレイ、さらに増えた1エネルギーで捲った先は獣戦士ガロン、これもすぐさまプレイと王者の風格を魅せつけるスタートをきった。
花音選手のドローゴーを受けて清書選手がプランで捲るは値千金のバイオ・サーバー。考えうる最高の展開を演じる清書選手は即座にバイオ・サーバーをプレイしてフレイム・フライを敵陣へと進める。待ち構えていた花音選手のホーリー・クレイモアによってフレイム・フライは退場となるも、ウツロイと合わせて3ターンで2エネルギー差をつけることに成功する。増えたエネルギーでガロンを前進させ、放棄。
清書選手の攻め手に対する処理が間に合わない花音選手、プランで刑務執行場を捲り配置、最終的なパンドラ・エッグや光の巫女ホリプパによる詰め筋を防いだ。
依然として盤上で圧倒的優位な清書選手はプラン作成の後ガロンが横、前とクレイモアを処理しサーバーを誘発させる。さらに次ターンのサーバーを見越してガロンを後ろに下げて終了。
これ以上やりたい放題させるわけにはいかない花音選手は白衝撃をX=3でプレイ、デッキから大陸アルドのフェアリーを呼び寄せると誘発能力でエネルギーに置かれていたガロンをデッキトップに送り、覚醒プレイで相手のガロンを処理。
ひとまずの攻め手を失った清書選手がプランを捲ると脅威のバイオ・サーバー2枚目。ウツロイのラインに配置しサーバーを起動、前進と横移動でサーバーを2回誘発させ、先ほどと同様にウツロイを後ろへ下げてターンを回す。
膨大なエネルギー差をつけられてしまった花音選手だが、ひとまずやれることはやろうとプランを捲るも解答足り得ないタクティクス・グラビティ・フィールド。手札から忠実なる闘志フェンリル、ついでクレイモアをウツロイに投下し処理。
またもや攻め手を捌かれた清書選手がスマッシュでプラン作成すると場をよく見ていた花音選手よりフェンリル能力の指摘が入る。有色でプラン作成する清書選手だったが、相手の次のドローがTGFなのを見て取ると手札から先出しの神龍プレイ。スマッシュ3と墓地に落ちたカードで一気に征圧する構えだ。
しかしここでもただでは終わらない花音流、ターンが回って手札からTGFを配置し同ラインにシェカラートをプレイ、神龍を対象とする。パワーで勝る神龍だが、TGFの効果によりバトル前に4エネルギーの支払を求められ、それに応じられない清書選手のデッキボトムへと送られていった。
眼前の脅威を的確に対処しターンを終了した花音選手をいなすかの如く清書選手のプランに捲れる苦諦。スクエアそのものに干渉する為極めて対処の難しいいその能力でこれから攻めに転じる予定だったシェカラートを処理、またスクエアを使用不可にすることで擬似的にTGFの+1000能力をも封じる一挙両得の手だ。
神龍への対処で手札を使い果たしてしまった花音選手、プランに見えた大陸アルドのレプラコーンを戦場に出すも返しでエンドカードとなるパンドラ・エッグを配置される。
攻撃の準備が整った清書選手はプラントップのレプラコーンを見て取ると苦諦を前進させサーバー誘発、パスを宣言するが花音選手のレプラコーンがエネルギーのレプラコーンと入れ替わり1エネルギー増やす。少考の後エッグをX=3で起動して自分もレプラコーンを出しエネルギーを稼ぐ。刑務執行場を釣る形となったが花音選手はそれに応じず、このゲーム最初のスマッシュが与えられる。
必死の抵抗を見せた花音選手だったが、次ターン清書選手の赤衝撃連打を絡めたリリースイン構成を対処しきれず、投了を選んだ。

ここで配信の都合で一旦ゲームがストップ、後が無い花音選手だったが終始清書選手とお互いが好きな動画ネタなどで盛り上がり、緊張すれども気負いのない姿をギャラリーに見せつけた。

2G
後が無い花音選手の先攻2ターン目のプランでガロンを覚醒プレイするところからゲームが動き出した。清書選手も放棄前にサーバーを手札から配置して応戦の構えを見せるが先ほどのゲームとは異なり攻めの意志にプランが応えてくれない。
続く花音選手がプランで捲れたフェンリルを場に出すとこれ以上の遅れを許容できない清書選手が手札からX=1でデッキからレチュギアをサーチ、効果で破壊される前に自身の能力でレプラコーンに入れ替わって今しがた使用した衝撃をエネルギーに戻し、エネルギーでの先後攻差をひっくり返した。
しかし一転攻勢とばかり花音選手がプランでめくったのはたたら。無防備となったレプラコーンを処理して万全の体制でエンドを宣言。
清書選手はプランでフェアリーを捲ると前進する気配のないフェンリル前にプレイ、エネルギーゾーンのガロンをプランに移してそのまま覚醒でサーバー上にプレイ。
ここで長考する花音選手、しばらくエネルギーと手札を入念に確認してエネルギーセット、手札から大地の緒をプレイしてアクティベートしたたらをエヴァンジェリカル・エンジェルへと変換、フェンリルの恩恵を受けたエヴァンジェリカルを前に進めて、スマッシュ一撃。
押され気味の展開が続く清書選手はプランで赤衝撃を捲るとX=3でプレイ、デッキから焔魔カンゼミズをサーチしてフェンリルを焼き払ってターン終了を宣言。
しかし依然として盤面で勝る花音選手はX=1で白銀の衝撃をプレイ、緒のラインにレチュギアを呼び寄せるとすかさず能力でレプラコーンに変わり、今しがた墓地に送られたばかりのフェンリルをエネルギーに戻す。流れるような動きで緒をアクティベートしレプラコーンをフェンリルへと変換して状況を1ターン前に戻しきり、エヴァンジェリカルでガロンを踏みつけ自陣のガロンも前進、3スマッシュを与えた。プランに解答を求める清書選手だったがフェンリルの能力でスマッシュが起こせず、行動不能となったまま投了し3ゲーム目へ望みを託す。

3G
あと1ゲームで全てに決着がつく運命の3ゲーム目、清書選手の先攻はこれまでとは打って変わってフレイム・フライもサーバーもない静かな立ち上がりだった。
返しの花音選手はそんな清書選手の出足の遅さを咎めるがごとくプランでガロンを捲る絶好のスタート。続く清書選手もプランを捲り続けるが身動き取れず、花音選手はさらなるプランでまたもやガロンを捲るもここは色エネルギーの喪失をきらいそのまま放棄。
3ターン目のプランにも嫌われ麻痺状態に陥る清書選手を尻目に花音選手はプランからワード・エイトを覚醒展開し終了。
ようやく迎えた清書選手の4ターン目のプランはサーバー、1ゲーム目でその力を遺憾なく発揮した優良カードだが現状の解決には則さないと更新、続いて捲れたフレイム・フライも相手の場を覆すに足り得ないもの判断、更新してターンを渡す。
この勢いのまま押し切りたい花音選手はプランでレチュギアが捲れたことを確認するとガロンを前進させその後ろにレチュギアをプレイして終了。
あわやワンサイドゲームになるかと思われたその次ターン、清書選手はプラン作成し先ほどは見送ったフレイム・フライをプレイ。続くプランは待望のガロンでこれは覚醒プレイして相手のガロンを処理。次なるプランはこれまた先ほどスルーしたサーバーをプレイ、手札を使わずに場の脅威の排除と切り返しの手を整えることに成功した。さらなるガロンに期待して捲れた神龍に一瞬狼狽しつつ優先権を放棄。
1ゲーム目の展開を想起しなんとかフレイム・フライを処理したい花音選手はプランを一度更新からたたらを掘り当て対処する。相手のプラントップに置かれた神龍が気になるが、今はその時ではないと終了を宣言。
なんとか手札に神竜を加えた清書選手はプランで苦諦を掘り当てるもエネルギーが足りず苦慮の末放棄、耐性赤を持ち赤緑ターボ相手に圧倒的な優位を持つワード・エイト唯一の弱点たる苦諦を花音選手が見過ごすわけもなく、ワード・エイトを前進させそのままスマッシュといきたいところに清書選手が赤皇子こと白陽をプレイ。しかし留まることを知らない花音選手は手札から2枚目のたたらをプレイして白陽を処理、そのままスマッシュを与えて苦諦の脅威を一つ取り除いた。
苦しいゲームメイクが続く清書選手はプランで見えたレチュギアを場に出してパス、それを受けた花音選手は攻めの手を休めずたたらを前進させスマッシュ。
スマッシュ前にレチュギアをレプラコーンに入れ替えた清書選手、プランでワード・エイトに対抗する数少ない手段であるガロンを捲ると長考に入り、花音選手の手札とエネルギーを何度も気にしつつ手札から神龍をプレイ。TGFがあればほぼ負けの状況だがこれが通り、ガロンを覚醒プレイしてワード・エイトを除去、神龍の能力減となる墓地の枚数を維持するためプランを更新し続け放棄を告げられた花音選手はシェカラートで無防備のレプラコーンを対象にとる。神龍がいる今十分対処できる行動ではあったが、1枚でも多く神竜の弾とするためかこれを通し。見殺しとなったレプラコーンの与えたダメージを含め返す刀の如く神龍能力でレチュギアとシェカラートを追放し、再びターン終了。
依然としてスマッシュレースに勝る花音選手はプランで神竜によって対処されないワード・エイトを自陣のたたらで覚醒プレイし、スマッシュを宣言。このダメージは致命傷足り得ないと判断し、神龍能力を使わずスマッシュをうける。
神龍を擁しながらもピンチの続く清書選手は通ればファイナルターンだとばかりに神竜を前進させエネルギーを7まで残してプラン更新を繰り返して放棄。墓地残弾数が9枚になったことを確認した花音選手は止めの白衝撃をX=5でプレイ。清書選手がルール確認のため一瞬席を外した後これを通す。花音選手の場に出されたのは神竜をくぐり抜けるための3枚目のワード・エイト。ガロンの覚醒プレイと度重なるスマッシュによって6点まで詰められた清書選手へ王手をかける形となった。勝ち筋がぶれないことを確認し神龍のスマッシュを宣言する清書選手は、不敵な表情でライバルの行動を待つ。
ターンが回った花音選手はこの戦場に終止符を打つべくワード・エイトの前進を宣言するが、無常にも清書選手は前ターンにトップデッキした苦諦のプレイを宣言。幾度と無く彼のピンチを救い、またチャンスを確定させてきた彼の相棒が開けた大穴を掻い潜るべく花音選手はプランを掘り3枚目のたたらを探すが、勝負の女神が微笑むこと無くやがてプランゾーンに捲れたシェカラートでワード・エイトがフリーズ状態となると、一瞬ギュッと目を瞑り、今代のチャンピオンを称える晴れやかな笑顔で握手を申し出た。

この瞬間、長きに渡る2日間の勝者が決定。
345Fが始まって最初の栄光は、今環境を常に牽引してきた赤緑ターボを回しきった清書選手のものとなった。